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2013.04.01 Monday *** - / / - / -


「いじめの撲滅に向けて」






 1.書籍情報
◆━━━━━━━━━

【タイトル】
いじめの撲滅に向けて
(Sticks and Stones: Defeating the Culture of Bullying and
Rediscovering the Power of Character and Empathy)

【著者】 Emily Bazelon

【発行年】2013年2月

【レビュー数・評価】77、★4.2

【アマゾンのサイト】
 (米国) http://p.tl/LFFH
 (日本)http://p.tl/0eBf


2.概要
◆━━━━━━━━━

10代というのは決して楽な年代ではない。
特に最近ではインターネットやソーシャルメディアの普及によって
いじめが複雑かつ陰湿にになってきている。
10代の人間関係は、常に卑劣な様相を呈し、
時として破滅的な結果をもたらす。
本書は、そうした十代の世界を深く鋭く観察している。

著者は、いじめとはどういうものか、
またどういうものはいじめではないかを定義し、
仲裁が絶対必要な場合と、自分で対応すべき場合とを考察する。
また、いじめに関する一般的な認識
(男子より女子の方がいじめが多い、ネットいじめと対面のいじめは異なる、
自殺の原因はいじめであることが多い、
厳しい刑罰は効果的な抑止力となるなど)にメスを入れる。

3人の若者のいじめの事例を紹介。
いじめられて転校した13歳女子、
中2で脅され暴力を振るわれて裁判を起こし、校風を変えた男子、
友達の自殺はお前のいじめが原因だとされて刑事告発され、
国際メディアでも騒がれた少年の事例。
3人の窮状がどのようにエスカレートし、
地域を巻き込んだ争いに発展したかを冷静に見つめる。
そして周りの噂話やデマ、センセーショナルな報道を切り抜け、
いじめを減らすことに成功した学校がどのような対策を講じたかを述べる。
本書は、親や教育者はもちろん、十代の若者にとっても、
若者が置かれている状況を理解し
どのように乗り越えていくかを知るために不可欠な書となっている


3.感想
◆━━━━━━━━━

米国アマゾンで「参考になった」という声が多かったレビューは、
ちょっと変わった興味深い内容です。
自分の住む地域でいじめによる自殺事件が起きたとき、
著者が訪れて真相を深く調査したそうです。
以下、抜粋して要約。

もともと静かで平和な地域だったのに、近くの学校で
「いじめによる」自殺事件が起きてマスコミが入り込み、
センセーショナルに報道された。
それからはこの町は「とんでもない最悪な地域」などと
言われるようになってしまった。
そんなとき、著者が町を訪れ、「事実」を突き止めた。
著者は子どもや学校関係者から話を聞き、被害者の自殺の原因は、
いじめよりその生徒の精神状態にあったのではないかと考えたのだ
有罪判決を受けた6人の加害者に関する「事実」も疑わしい。
著者は、サイトを通じて冷静に対応するよう呼びかけた。
それがきっかけでその地域の本来の姿を客観視する意見や、
事件が起きた学校の本当の問題に関する書き込みがあった。


上記の事件は、2010年1月に
アメリカのマサチューセッツ州で起きた事件です。
フィービー・プリンスという女子高校生が
いじめを苦に自殺をした、とのことですが、
いじめられる前にも自殺未遂を起こしたり両親の離婚に悩んだりと
複雑な事情があったそうです。
だからと言っていじめてよい理由には絶対になりませんが、
マスコミや世間の風潮に踊らされて
加害者が今度は被害者になったりするのは悲しいことです。
日本でも大津市の中学生の事件をきっかけに、
次々といじめが明るみに出ています。
本書から学ぶことは多いような気がします。




4.編集後記
◆━━━━━━━━━

前記事から3カ月ほどあいてしまいましたが、
その間に「子育てワークショップ」なるものを始めました。
自分の訳書『子どもを上手に叱っていますか?』(筑摩書房)や、
企画書を作るときに読んだ子育ての本を土台にして
自分の子育て経験をシェアする内容です。
参加者は6人までの小さなワークショップですが
それぞれの子育て経験をシェアして気づきがあったり
愚痴を言ってスッキリしたりして有意義な時間になっています(^^)




2013.04.01 Monday *** その他 / 20:07 / comments(0) / trackbacks(0)


「無条件に愛する子育て」





1.書籍情報
2.概要
3.感想ほか
4.編集後記

   
  

1.書籍情報
◆━━━━━━━━━

【タイトル】
無条件に愛する子育て
(Unconditional Parenting)

【著者】 Alfie Kohn

【発行年】2006年3月

【レビュー数・評価】113、★4

【アマゾンのサイト】
 (米国) http://amzn.to/UHE5sQ
 (英国)http://amzn.to/WTrjwZ
 (日本)http://amzn.to/UHEtaS

   
  

2.概要
◆━━━━━━━━━

多くの子育て書は「どうすれば子どもが言うことを聞くか」
という視点で書かれているが、
本書は「子どもには何が必要か、どうすればそれを与えてやれるか」
という視点で書かれている。
そして「子どもに対して何かをする」のではなく
「子どもといっしょに取り組む」ためのアイディアが続く。
  
どの子にも「無条件に愛される」という根本的なニーズがある。
失敗したり上手にできなかったりしても、
受け入れてもらえるという確信が、子どもには必要なのだ。
しかし、従来の子育てでは、お仕置きやご褒美などの方法で
子どもに言うことをきかせようとするため、
子どもは、親を喜ばせたり感心させたりした時だけ
受け入れてもらえるのだ、と学んでしまう。
   
コーン氏は、「努力して親に認めてもらわねばならない」
と子どもが思いこむダメージについて述べている。
そういうメッセージが、多くの親の思いとは裏腹に、
一般的な子育てから発生してしまうのだ。
   
本書は、よくあるしつけの本とは違って、
親の考え方や感じ方、子どもへの対応の仕方に焦点を当てる。
今までは当たり前すぎて微塵も疑わなかった
子育ての「常識」に疑問を投げかける。
と同時に、「子どもに対して行動する」から
「子どもといっしょに行動する」へシフトするための
実践的なコツを紹介する。
褒めるのではなく、子どもの必要に合わせて
無条件にサポートする必要があると考え、
そのためにはどうすればいいかを伝授する。

   
  

3.感想
◆━━━━━━━━━

2006年に米国で出版されたこの本、当時はかなり売れていて、
出版されて半年後ぐらいに私も買いました。
6年たった今、米国アマゾンでの売り上げ順位は
さほど高くないですが、英国アマゾンの子育て分野では
なんと(約54000冊中)60番台に入っていました!
アメリカでのレビューの数は113もありますし、
再読してみたくなります。
実は買ったばかりのころは、ほかの本に目移りして、
ちゃんと読まなかったんですよね。

    
レビューをざっと見ると、本書は、 
「体罰・お仕置きはよくない、ご褒美や褒めすぎもよくない」
という考え方を深く掘り下げて、
読者にもあらためてそれらについて考えさせるような内容、
という印象を受けました。

    
体罰はやお仕置きはダメという子育ては、
最近では珍しくない(というか主流?)ですが、
それらを使わずに接しているかと問われると、疑問です。
もちろんあからさまな体罰でなくても、
お仕置きとして、おやつをナシにするとか
オモチャを取り上げるなんてことは多いのではないでしょうか。
私の場合は、言葉の暴力
(罵倒はしなくても、皮肉や批判はつい……)は、
すごく気になるところです。

    
ご褒美や褒め言葉の使い過ぎもダメだという
主張もよく目にします。
ご褒美がもらえないなら言うことをきかない、
と子どもに言われて困った親も多いでしょう。

     
普段の自分の子育てを振り返り、
本当に子どもにプラスになるよう、
接し方を変えていくことが重要なのは言うまでもありません。
でもそういう方向に意識を向けることは、
毎日ガミガミ言わざるを得ない状況にある親にとっては、
なかなか難しいものです。
本書がきっかけとなって、そのように気持ちを
向けられるようになったらいいなと思います。

     
    
    
4.編集後記
◆━━━━━━━━━

前記事からだいぶ日にちがたってしまい、申し訳ありません。
ずっと気になっていたので、年末の気ぜわしいときですが
更新しました(^^;)
    
先日、一つ企画を書いて、ある編集者の方にご案内をしました。
感想などは年明けに伺うことになっています。
どきどき〜♪
    

このブログを書き始めて、本を選びやすくなった気がします。
もちろんブログで取り上げた本を企画にする場合もあれば
それ以外の本を企画にする場合もあります。

   
今年は企画を3つ書きました。
これって多いのか少ないのか……?
私のこれまでの経験を考えると、多い……ほうかも。
なんせじっくり読まないとまとめられないので
本当に時間がかかります。
もう少しスピードアップしたくて、
流行りの速読とかやってみるのですが、
なかなかうまくいきません。

   
速読で得た大まかな内容は、
あらましを書くにはいいのですが、
類書と比較検討するときは、もう少し詳しく
分かっていないと難しいです。

   
来年はどうなるかな?
最低3つは書いてご案内できるよう、頑張ります!(^^)
   
   
 

ご訪問くださるみなさま、
こんな不定期なブログですが、今年一年、
読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。
   
    
   

2012.12.27 Thursday *** 子育て全般 / 15:05 / comments(0) / trackbacks(0)


むかむかイライラ撃退法


 



1.書籍情報
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【タイトル】
むかむかイライラ撃退法
(How to Take the Grrrr Out of Anger)

【著者】 Elizabeth Verdick, Marjorie Lisovskis

【発行年】2002年12月

【レビュー数・評価】37、★4.5

【アマゾンのサイト】
 (米国) http://amzn.to/U5Ed47


2.概要
◆━━━━━━━━━

怒りは生きている限りついてまわる自然な感情で、
避けることはできないし、押し殺すべきものでもない。
本書は怒りを感じたときにどうすればいいかを子供向けに指南する
自分や他人の中にある怒りに気づき、
状況やそのときの感情(孤独感や罪悪感、不満や不安など)を
コントロールする方法や、怒りの対応方法を、
ジョークやイラストを交えて教える。
また周りの人に怒られたときの助けの求め方や、
本書以外にサポートを得られる情報も掲載。
対象読者は小学校3年生以上。

【レビューより】

●子どもはもちろん、かんしゃくをコントロールする方法を
教えたいと思う親にもおすすめ。
怒りをコントロールする5つのステップ、
問題解決のスキル、怒った大人への接し方など、
実践的なアドバイスが満載。

●まだ小1なのに、学校で反抗して2週間で3回も
自宅謹慎させられた息子。
いっしょにこの本を読み、変化が見えた。
たとえば本にはこんなシーンがある。
「廊下を歩いていたら誰かがぶつかってきて、
君が持っていた本が落ちた。君は相手に何て言う?」
息子は「気を付けろよボケ!」。
でもその子は車いすに乗っているという設定だった。
そこで息子に「その子がデニス
(息子の学校の児童で、車いすに乗っている)だったら?」と
あらためて問うと、「そんなふうに怒鳴らないと思う」と。
本書が言うように、怒りをコントロールすることは可能であり、
怒るかどうかを決めるのは、ほかでもない自分なのだ、
他人が自分を怒らせることはできないのだ、ということを学んだ。


3.感想ほか
◆━━━━━━━━━

ビジネスの世界ではアンガー・マネジメントなんて言いますよね。
怒りのコントロール方法を習得してしまえば、
老若男女、人間関係に怖いものなし!と言う気がします。
本書は子供向けですが、子育て真っ最中の親として、
どんな方向に子どもを導くかを再確認するためにも
ぜひ読んでみたいと思います。
そういう意味では教育関係者にもおすすめの一冊になりそう。

昨年10月に発生した大津のいじめ事件がクローズアップされ、
学校関係者や親は、いじめに一層敏感にならざるを得なくなりました。
そもそも加害者がいなければいじめは起きません。
加害者は気に入らない出来事があるから怒りを感じ、
それを誰かにぶちまける。
そういう流れなら、怒りを上手に発散できれば、
いじめなんてしなくてすむと思うのです。

国がいじめ対策を講じたり
教育現場ではスクールカウンセラーを置いたり
道徳の授業をしたりして、
家庭外ではいじめ対策に乗り出してはいます。
でも肝心の家庭内で、
「いじめっ子を作らない」ことを意識した子育ては
なかなかなされていないと思います。
いじめっ子を作らないためには、
怒りの対処法を教えるだけではもちろん不十分ですが、
一つの具体的な手段として有効でしょう。
結果はすぐには表れないでしょうが、
家庭から親子で怒りの対処法を学び、
いずれそれがいじめ問題の減少につながれば、と切に願います。

怒りの対処法を学ぶならもっとたくさん本があるのですが、
米国アマゾンの子育て分野で「bully(いじめ)」という
単語で検索をすると、人気順でこの本が1番に出てきました。
子供向けだけれど(だからこそ面白そうだし)、
読んでみようかな〜。



JUGEMテーマ:洋書多読
2012.09.11 Tuesday *** コミュニケーション / 20:33 / comments(0) / trackbacks(0)


「子どもがちゃんと寝て幸せになる方法」



 

1.書籍情報
◆━━━━━━━━━



【タイトル】
子どもがちゃんと寝て幸せになる方法
(Healthy Sleep Habits, Happy Child)



【著者】 Marc Weissbluth



【発行年】1999年4月



【レビュー数・評価】1541、★4.2



【アマゾンのサイト】
 (米国) http://goo.gl/K7ELs
 (日本)http://goo.gl/JzihQ




2.概要
◆━━━━━━━━━



子どもの睡眠の悩み(なかなか寝てくれない、
夜泣きがひどくて親が眠れない、など)
に答えるロングセラーの書。
著者は子どもの睡眠プログラムのパイオニア。
子どもの自然な睡眠サイクルをこわさずに、
よい睡眠習慣をつける方法をステップバイステップで述べる。



さまざまな調査をもとに、



●昼寝と夜の睡眠との違いを明確にし、
なぜどちらも重要なのかを説明する。
●夜泣きやおねしょ等の対応のヒントを与える。
●体内時計に従って自然に子どもが眠りに落ちる過程を知る。
●子どもを寝かしつけるために揺らしたり授乳したりするが、
実はそれは間違いであると指摘する。
●子どもの気質の違いによって異なる睡眠サイクルを解説する。
●お昼寝のスケジュールの重要性を強調する。



休息は子どもの健康な健やかな成長と発達の欠かせない。
本書は、どの年齢の子にも役立つ、健康的な睡眠の方法を伝授する。
十代の若者特有の睡眠問題についてもアドバイスをする。




【レビューより】
本書の考え方は、きっちりと子どもに習慣をつけさせようとする
「ベイビーワイズ babywise」という考え方と、
それとは正反対に、たとえば泣いたらすぐに飛んでいって
あやすような「愛着子育て attachment parenting」という考え方の、
ちょうど中間に位置すると言えます。



それにコリックという、火がついたように激しく泣く症状について、
豊富な知識や情報で説明しています。
(今までいろんな本を読みましたが、
本書がいちばんわかりやすく納得できます)



1.子どもよく観察する。
2.疲れのサインが見えたらその時に(後にせず)子ども寝かせる。
3.6ヶ月以下の子供は、2、3時間まとめて起きていられることは少ない
4.親の都合で子ども寝かし付けようしない。余計に泣かせるだけ。
5.夜は親が思うよりも早くに子どもは眠くなる。
6.矛盾しているようだが、早く寝かしつけると遅く起きる可能性が高い。(生理学的に、長く寝るほど眠くなる)



 



3.感想
◆━━━━━━━━━



まずはレビューの多さにびっくり。
13年も前の出版なのに子育て部門で
13位の売り上げってすごい。



著者は子どもの睡眠障害の専門家で、
シカゴの子ども病院に睡眠障害センターを作っています。
テレビのトークショーにも出たりして有名な人みたい。



本書を読んだからといって、いつも完璧に
上手に寝られる子どもになるというわけではないでしょうが、
子どもの激しい泣き方や睡眠不足で
参ってしまっている親なら読んでみたい本ではないでしょうか。
実際に本書のおかげで助かったというレビューは多いです。



わが子が赤ちゃんの頃も、授乳や抱っこでやっと寝たと思って
ベッドにそっと置いたとたんに目をさまし、また泣かれて
また抱っこ……ということが何度あったか。
夜も2,3時間ごとに起こされ、出産前のように
6時間まとめて眠れる日なんて永遠にこないような気さえしました。
ただでさえ出産後で体力を消耗しているのに、容赦なく泣かれて、
(今だから弱音を吐きますが)かなりつらかったです。



夜中の抱っこを代わってくれる旦那さんや
祖父母がいればずいぶん助かりますが
たった一人でがんばっているママさんもいますものね。



今まさにそんな状況にあるママさんは、
ひょっとしたら藁をもつかむ思いで、
救いとなる情報を求めているかもしれません。



本書は346ページもあるので、
(といっても洋書の子育て書では
たぶん平均的なボリューム)、
翻訳する場合はかなり大胆に要約・割愛して
コンパクトにまとめるのがよさそうです。



 



 



 



 

2012.08.14 Tuesday *** 乳幼児 / 16:05 / comments(0) / trackbacks(0)


取り上げた本のリスト

「ママ友や先生とうまくやっていくコツ」 
「生まれた順番:あなたがあなたである理由

「むかむかイライラ撃退法」



【乳幼児】

「子どもがちゃんと寝て幸せになる方法」

【その他】

「ケーキにろうそくをともして」



2012.07.03 Tuesday *** 取り上げた本の全リスト / 13:51 / comments(2) / trackbacks(0)


『ケーキにろうそくをともして』


1.書籍情報
◆━━━━━━━━━

【タイトル】
ケーキにろうそくをともして
(Lots of Candles, Plenty of Cake)

【著者】 Anna Quindlen

【発行年】2012年4月

【レビュー数・評価】110、★4.2

【アマゾンのサイト】
 (米国)http://p.tl/VLDV
 (日本)http://p.tl/C7z8



2.概要
◆━━━━━━━━━

ピューリッツァー賞受賞でニューヨークタイムズのジャーナリスト、
アナ・クィンドレンの自伝的エッセイ。
年齢的な時期によって女性にとって大切なものに気づかせてくれる。

結婚:
ちょっとしたウソが、幸せな結婚生活のもとになる。

女友達:
毎日どうやって乗り切ってるの?と友達に聞いたらきっと、
カレンダーをチェックしたり「やることリスト」を書いたり、
ベビーシッターを頼んだり……なんて言うだろう。
でもそれだけじゃなくて、「友達とおしゃべり」もあるはず。
ときどき、女優がやぼったい服や若すぎるブラウスを着て、
頑張って化粧しましたと言わんばかりの写真を見ると、
「この女優さんには友達がいないんだな」と思う。

やること:
やることが多すぎてる。ゆっくり休んでいる暇がない! 
巷ではよく、物忘れがひどくなるのは
女性ホルモンが減少するからだと言うが、
私のかかりつけのドクターは、
日々のやることで頭も心も満杯になっているからだと言う。
確かに、仕事や家事、人との約束、ニュース記事やゴシップ、
その他もろもろ、過去・現在・未来の予定……
とにかく考えることがいっぱいあって、満杯どころかもう溢れ出ている。
  
身体:
自分の身体が何のために存在するのか、ついに分かった。
「自分の個性」をあっちこっちへ移動させるためだ。
今も、来たるべき未来にも。
だから車みたいに、タイヤ4つとエンジンが必要なのだ。
  
子育て:
子育てはギブアンドテイクじゃない。究極の「恩送り」だ。
良い親でいれば、子どもは強くなって巣立っていけるのだから。

子ども時代の思い出から、超多忙な子育て時代をへて中年世代へ――
クィンドレンは自身の人生の出来事を振り返りつつ、
読者自身の人生を照らしている。
クィンドレンは言う。年齢を重ねると知恵がついてきて、
満足して楽しめる人生観みたいなものが分かってくるのだ、と。
率直でユーモアあふれ、心を揺さぶる本書には、するどいひらめきが満載だ。


3.感想
◆━━━━━━━━━

子育ての記述はちょっとしかなさそうですが、
仕事と子育てその他のいろいろな壁にぶつかりつつ、
悟り感すらありそうな概要を読んで興味を持ち、取り上げてみました。
(子育ての記述は少なそうと言いましたが、
「母親業」の分野での売上ランクはトップ3に入ってるんですよね)。
私は著者のお名前を恥ずかしながら知りませんでした。
とても有名な方で『幸せへの扉 世界一小さなアドバイス 』という
訳書が出版されており、さらに小説『母の眠り』は映画化もされたようです。

上記の概要をまとめただけでも、なるほどなぁと思いました。
子育てが「恩送り」、「情けは人のためならず」……
子どもに尽くしたら子どもは大きくなってその恩を別の人に送るだろう、
そうして巡り巡って自分のところにも返ってくる、
そうやって社会はよくなっていく……という趣旨かもしれません。
原書を読んでみないとわかりませんが、
全体的に深く新しい発見がありそうです。








2012.07.03 Tuesday *** その他 / 12:36 / comments(0) / trackbacks(0)


ママ友や先生とうまくやっていくコツ
JUGEMテーマ:洋書多読






1.書籍情報
◆━━━━━━━━━

【タイトル】
ママ友や先生とうまくやっていくコツ
(Queen Bee Moms & Kingpin Dads:
Dealing with the Difficult Parents in Your Child's Life)

【著者】
Rosalind Wiseman, Elizabeth Rapoport

【発行年】2007年1月


【レビュー数・評価】5、★は4

【アマゾンのサイト】
 (米国)http://amzn.to/MdJOXY
 (日本)http://amzn.to/LciX9C

2.概要
◆━━━━━━━━━

子どもが幼稚園や学校に行き始めると、親はわが子だけでなく
子どもの友達やその親、先生たちと関わることになり、
それが状況や相手によってはストレスの原因となる。
本書は、子どもを通じて出会いがちな困った大人に
どう対応すればよいかを教える指南書。

3.感想
◆━━━━━━━━━

私自身、3年ほどPTA本部役員をやり、
多くの保護者や先生に出会いました。
充実した日々だったのですが大変なこともあり、
ふとPTA本家のアメリカでは
親同士や学校との関係ってどうなんだろう?
と思って見つけたのがこの本でした。
 
概要には、親が直面するさまざまな困難に、
キレずに誠実に対応するコツを教える、と書かれています。
たとえばこういう場合。

・PTAや、学年初めの懇談会・保護者会が不安
・よその子、その親、先生、コーチなどと対立している
・父親が悪気なく、傍観者となっている
・子どもだけでなく親同士にもイジメがあるetc.
 
レビュー数は5つしかないので、
本の良しあしはあまり判断できないでしょうが、
低評価のレビューに寄せられた
辛口コメントには妙に共感しました(笑)。

そのレビューは
「私は失敗したらその経験から学んできたし、
これからもそれでいいと思う。
人はみな強みや弱みを持っているのだから、
その人なりに何とかやっていけるものじゃないか。
本で騒ぐほどの事じゃないだろう。
世の母親たちは、本当に本書に書いているように
いちいち人のことを気にしてるの?」
という趣旨。

これに対し、それこそ本書に出てくるような状況で
苦労したと思しき読者が反論しています。

「本書のような苦しい経験がないなら、
それをありがたく思うべき。
これからきっといろいろあるだろうから
今のうちに準備をしておいたら?」

「この本に出てくるような経験がないあなたには、
本書は必要ないかもしれない。
でも必要な人にとっては、この本はとても役に立つのだ。
実際子どもが絡むと、自分(自分の子)中心で困った親と
いうのはどこにでもいるものだ」

「上から目線だったり融通が利かなかったりという親と接して
嫌な思いをすることがある。
子どもを介しての人間関係は、
親自身が選んだ相手じゃないから大変なことが多い。
そういう状況でどうしたらいいか、この本は教えてくれる」など。

私もこういうコメントを読んで思わずうなずいてしまいました。
本書の冒頭部分にも、気まずくなった人と
目を合わさないようにしたり、
PTAへのプレッシャーを露骨に与えられたりと、
本当に身近な共通点が見えて面白かったです。
(日米で学校制度の違いはありますが)子どもを通じての
人間関係の大変さは同じなのだなと感じました。

実は、PTA三昧の日々を送っていたころ、
親同士や先生との人間関係について書かれた和書を
探したことがあったのですが見つかりませんでした。
そういう本は、ビジネスシーンを題材にしたもの、
教員向けのモンスターペアレンツ対応書、
一般向けの自分磨き本がほとんどでした。
本書のターゲットは子育て中の親で、
私はまさにそのターゲット。
文化の違いはあるけれど、ぜひ読んでみたいです。
  
  
  

2012.06.01 Friday *** コミュニケーション / 15:11 / comments(0) / trackbacks(0)


「子どもとしっかりつながっていよう」
 




1.書籍情報
◆━━━━━━━━━


【タイトル】
子どもとしっかりつながっていよう:
仲間より親との関係が大切な理由


(Hold On to Your Kids:
Why Parents Need to Matter More Than Peers )


【著者】Gordon Neufeld,  Gabor Mate M.D.



【発行年】2005年4月



【レビュー数・評価】70、★は4.5


【米国アマゾンのサイト】
http://amzn.to/pnbcF 


2.概要
◆━━━━━━━━━


思春期の子どもは、親より仲間中心にものごとを考える傾向がある。
善悪の価値感やアイデンティティ、行動規範などはすべて
親より仲間とのつながりを土台に形成される。
その結果、家族のきずなが過小評価され、
校風が殺伐とし、嫌悪感が生まれ、性問題も生じる。
こうした傾向は、学校でのいじめや子どもによる暴力行為等に
顕著に表れており、重大な青少年犯罪にまで
深刻化したケースもある
(コロンバイン高校銃乱射事件、
その8日後に起こったカナダアルバータ州の
W.R.マイヤーズ高校での事件など)。
本書ではこの若者の仲間達重視の傾向が
細かく記述され、議論されている。
問題の本質を理解すれば、解決策はおのずと見えてくる。



3.感想
◆━━━━━━━━━


私の息子はもうすぐ中学生になります。
先輩ママさんは、子どもが中学校に入ったとたん
何も話さなくなり、学校や友達のことがよくわからない、
とこぼしていました。
そういう話を聞くと、
うちの子は大丈夫と自分に言い聞かせてはいますが、
やはり友人関係が心配になってきます。


著者はカナダ社会を背景に本書を書いていますが、
日本でも若者を取り巻く環境には共通点があるように思えます。
ちょっと周りを見れば、夜遅くまでコンビニの前でたむろしたり
派手なメイクをして繁華街をうろついたりする若者がいます。
あまり健全とは思えません。


(本書の事例はやや極端であるとのレビューもありますが)
本書では「友達関係」対「親子関係」という構図で、
子育てが描かれているようです。
親子の絆の深め方をうたった本は多いですが、
友達関係と絡めて論じるのは興味深いと思いました。
「思春期に入ったんだから仕方がない」と
当たり前のように諦めるより、
積極的に上手にコミュニケーションを取れるようになりたいものです。
本書にはそのヒントが書いてあるのでしょう。
ぜひとも読んでみたい一冊です。



 

2012.03.18 Sunday *** 思春期の子育て / 19:49 / comments(0) / trackbacks(0)


「子どもをネット犯罪から守るために」
JUGEMテーマ:洋書多読




 
1.書籍情報
◆━━━━━━━━━

【タイトル】
子どもをネット犯罪から守るために:
デジタル時代の子育ての利点と危険を知ろう

(The Parent's Guide to Texting, Facebook, and Social Media:
Understanding the Benefits and Dangers of Parenting
in a Digital World )

【著者】Shawn Marie Edgington

【発行年】2011年4月

【レビュー数・評価】38、★は4.9

【アマゾンのサイト】
http://amzn.to/wz3d6F (米国)
http://amzn.to/wJKEiI (日本)


2.概要
◆━━━━━━━━━

インターネット犯罪から子どもを守るための指南書。
子どもが巻き込まれるネット犯罪は、
誹謗中傷によるいじめやセクハラ、
個人情報の窃盗などさまざまである。
携帯メールやソーシャル・ネットワークの基本から、
プライバシーの保護やセキュリティ設定、
ネットいじめの対策まで、
親が知っておくべき情報を解説する。


3.感想
◆━━━━━━━━━

私自身、四六時中パソコンを触ってブログを更新したり
SNSで情報を収集したりし、不審なサイトには近づかず
クリックもしないようにしています。
しかし6年生の息子もだんだんパソコンを使うようになり、
ネット検索も最近は自分でやっています。
変なサイトにヒットしないように
フィルターをかけてはいますが、
親の目が行き届かなくなるのも
時間の問題のような気がします。

そんな漠然とした不安を持って
何気なく子育ての本を探していたら、
本書を見つけました。
実際に防衛策を講じるにはまだ早いかなと思いつつ、
序章を読んでいたら、あまりに現実的な悲劇の数々に、
悲しく恐ろしくなりました。

著者の娘ミーガンはネットいじめにあい、
自殺してしまいました。
自殺に至るまでの経過がざっと書かれていました。
ネットで知り合った男の子が突然
「もうお前のことは友達とは思わない」と言い始め、
それから二人の女の子も加わって、
きつい言葉で娘を非難しました。
著者は慰めたものの、
娘は学校のみんなに知れ渡るのを恐れました。
著者は「だからもう、やめなさいって言ったのに」
とたしなめると、
娘は「ママは私の味方じゃなかったの?」
と言って部屋に駆け込みました。
しばらくして突然、著者は戦慄を覚え、
娘の部屋に飛び込みましたが、
そのときにはもう、娘は首をつっていました……。

さらに恐ろしいのは、
きっかけを作った男の子は実在せず、
その正体は、小学校からのミーガンの友達とその母親、
その母親の仕事を手伝っている
18才の女の子だったということです。
ネットいじめをした理由は、その友達が、
「ミーガンが自分の悪口を言っているのではないか」
と疑ったことでした。

ほんのささいなことが悪夢と化す恐ろしさを、
序章で早くも実感しました。

著者はネットいじめ防止の第一人者であり、
米国内でセミナーを開いたりテレビやラジオなど、
幅広くメディアに登場したりして、
ネット上の悲劇をなくすべく奔走しています。

日本でもプロフや学校裏サイトなどが
いじめの温床になっていますね。
わが子がそのターゲットにされない保障は
どこにもありません。
思いがけず加害者になる可能性もあります。
具体的な話やデータを知れば知るほど恐ろしく、
危険がすぐ身近に潜むことを強く感じました。
本書を読んで、万一にそなえたいと思わざるを得ません。


2012.02.01 Wednesday *** 思春期の子育て / 10:00 / comments(0) / trackbacks(0)


「アイラブユーだけじゃ足りません:自分を大事にできる子に育てる方法」
JUGEMテーマ:洋書多読






 1.タイトル
◆━━━━━━━━━


More Than Saying I Love You:
4 Powerful Steps That Help Children Love Themselves
(アイラブユーだけじゃ足りません:
自分を大事にできる子に育てる方法【拙訳】)



2.概要
◆━━━━━━━━━


自分のことを心から好きだと思える子は、
自己中心的とかナルシストとは違い、
あるがままの自分を受け入れ、大事にできる。
そういう子は、他人のことも大事にできる。
人を思いやり、愛情を持って接することができるのだ。
そのような子に育てるにはどうすればよいか。
親は子どもに「大好きだよ」「愛しているよ」と言い続ければ
自動的に子どもは自分のことを好きになると思いがちだが、
それだけでは足りない。
本書は、子どもが自分を受け入れ、自尊心を高めるためのコツを、
4つの成長段階に分けて伝授する。
レビュー数は33、星の評価は4.9。



3.レビュー・印象
◆━━━━━━━━━━━━


この本はを見つけたのは偶然でした。
日常のいろいろな人間関係にもまれる中で、
やはり人は多かれ少なかれ自己中心的な面や
自己顕示欲を持っているものなんだなぁ、と
ちょっと悲しく腹立たしくも思ったとき、
なんとなくself-centeredというキーワードで
洋書を探してみたのです。
そうしたら本書がヒットしました。


中身検索でプロローグを読んでみたら、
さっそく引き込まれました。
小論文の問題のように
「あなたが今までで受けたアドバイスのなかで
いちばん良かったものはどんなものですか。
500ワードで答えなさい」
という質問があって、それに対する答えが、
数ページにわたって書かれています。
答えたのは、著者の18歳になった娘。
その内容は、
自分を愛し大事にすれば、人のことも大事にできる、
という母(著者)からのアドバイスでした。


生まれたときからそのように教えられた娘は、
学校で髪の色をからかわれても
「私はこの色が好きなのよ」と言って全然へこたれなったり、
思春期になっても分別ある選択ができたりしました。
友達が酒を飲んだりドラッグをやったりしても、
それに流されないでいられたのです。
そういう行為が良いとか悪いとかではなく、
自分の選択肢にはないのだ、と書いていました。


母親のアドバイスのおかげで、
友達関係のプレッシャーや非難があっても
しっかりと自分の信念を持って生きられる、と言います。
さらには、自分に自信がつくので
新しいことにもチャレンする勇気が持てる、とも。


……この娘さんのエッセイを読んで、
私は「自分を大事にすること」の重要性をひしひしと感じました。
うちの子も、しっかりと分別ある選択ができる子、
心の強い子に育ってほしいと思いますが、
この「自分を大事にすること」を
どう教えてやればよいのでしょう?
ぜひとも続きを読んでみたくなりました。


 


詳細は米国アマゾンのこちらへ。http://amzn.to/rTmv29

2011.12.12 Monday *** 子育て全般 / 10:14 / comments(0) / trackbacks(0)


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