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2013.04.01 Monday *** - / / - / -


「いじめの撲滅に向けて」






 1.書籍情報
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【タイトル】
いじめの撲滅に向けて
(Sticks and Stones: Defeating the Culture of Bullying and
Rediscovering the Power of Character and Empathy)

【著者】 Emily Bazelon

【発行年】2013年2月

【レビュー数・評価】77、★4.2

【アマゾンのサイト】
 (米国) http://p.tl/LFFH
 (日本)http://p.tl/0eBf


2.概要
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10代というのは決して楽な年代ではない。
特に最近ではインターネットやソーシャルメディアの普及によって
いじめが複雑かつ陰湿にになってきている。
10代の人間関係は、常に卑劣な様相を呈し、
時として破滅的な結果をもたらす。
本書は、そうした十代の世界を深く鋭く観察している。

著者は、いじめとはどういうものか、
またどういうものはいじめではないかを定義し、
仲裁が絶対必要な場合と、自分で対応すべき場合とを考察する。
また、いじめに関する一般的な認識
(男子より女子の方がいじめが多い、ネットいじめと対面のいじめは異なる、
自殺の原因はいじめであることが多い、
厳しい刑罰は効果的な抑止力となるなど)にメスを入れる。

3人の若者のいじめの事例を紹介。
いじめられて転校した13歳女子、
中2で脅され暴力を振るわれて裁判を起こし、校風を変えた男子、
友達の自殺はお前のいじめが原因だとされて刑事告発され、
国際メディアでも騒がれた少年の事例。
3人の窮状がどのようにエスカレートし、
地域を巻き込んだ争いに発展したかを冷静に見つめる。
そして周りの噂話やデマ、センセーショナルな報道を切り抜け、
いじめを減らすことに成功した学校がどのような対策を講じたかを述べる。
本書は、親や教育者はもちろん、十代の若者にとっても、
若者が置かれている状況を理解し
どのように乗り越えていくかを知るために不可欠な書となっている


3.感想
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米国アマゾンで「参考になった」という声が多かったレビューは、
ちょっと変わった興味深い内容です。
自分の住む地域でいじめによる自殺事件が起きたとき、
著者が訪れて真相を深く調査したそうです。
以下、抜粋して要約。

もともと静かで平和な地域だったのに、近くの学校で
「いじめによる」自殺事件が起きてマスコミが入り込み、
センセーショナルに報道された。
それからはこの町は「とんでもない最悪な地域」などと
言われるようになってしまった。
そんなとき、著者が町を訪れ、「事実」を突き止めた。
著者は子どもや学校関係者から話を聞き、被害者の自殺の原因は、
いじめよりその生徒の精神状態にあったのではないかと考えたのだ
有罪判決を受けた6人の加害者に関する「事実」も疑わしい。
著者は、サイトを通じて冷静に対応するよう呼びかけた。
それがきっかけでその地域の本来の姿を客観視する意見や、
事件が起きた学校の本当の問題に関する書き込みがあった。


上記の事件は、2010年1月に
アメリカのマサチューセッツ州で起きた事件です。
フィービー・プリンスという女子高校生が
いじめを苦に自殺をした、とのことですが、
いじめられる前にも自殺未遂を起こしたり両親の離婚に悩んだりと
複雑な事情があったそうです。
だからと言っていじめてよい理由には絶対になりませんが、
マスコミや世間の風潮に踊らされて
加害者が今度は被害者になったりするのは悲しいことです。
日本でも大津市の中学生の事件をきっかけに、
次々といじめが明るみに出ています。
本書から学ぶことは多いような気がします。




4.編集後記
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前記事から3カ月ほどあいてしまいましたが、
その間に「子育てワークショップ」なるものを始めました。
自分の訳書『子どもを上手に叱っていますか?』(筑摩書房)や、
企画書を作るときに読んだ子育ての本を土台にして
自分の子育て経験をシェアする内容です。
参加者は6人までの小さなワークショップですが
それぞれの子育て経験をシェアして気づきがあったり
愚痴を言ってスッキリしたりして有意義な時間になっています(^^)




2013.04.01 Monday *** その他 / 20:07 / comments(0) / trackbacks(0)


『ケーキにろうそくをともして』


1.書籍情報
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【タイトル】
ケーキにろうそくをともして
(Lots of Candles, Plenty of Cake)

【著者】 Anna Quindlen

【発行年】2012年4月

【レビュー数・評価】110、★4.2

【アマゾンのサイト】
 (米国)http://p.tl/VLDV
 (日本)http://p.tl/C7z8



2.概要
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ピューリッツァー賞受賞でニューヨークタイムズのジャーナリスト、
アナ・クィンドレンの自伝的エッセイ。
年齢的な時期によって女性にとって大切なものに気づかせてくれる。

結婚:
ちょっとしたウソが、幸せな結婚生活のもとになる。

女友達:
毎日どうやって乗り切ってるの?と友達に聞いたらきっと、
カレンダーをチェックしたり「やることリスト」を書いたり、
ベビーシッターを頼んだり……なんて言うだろう。
でもそれだけじゃなくて、「友達とおしゃべり」もあるはず。
ときどき、女優がやぼったい服や若すぎるブラウスを着て、
頑張って化粧しましたと言わんばかりの写真を見ると、
「この女優さんには友達がいないんだな」と思う。

やること:
やることが多すぎてる。ゆっくり休んでいる暇がない! 
巷ではよく、物忘れがひどくなるのは
女性ホルモンが減少するからだと言うが、
私のかかりつけのドクターは、
日々のやることで頭も心も満杯になっているからだと言う。
確かに、仕事や家事、人との約束、ニュース記事やゴシップ、
その他もろもろ、過去・現在・未来の予定……
とにかく考えることがいっぱいあって、満杯どころかもう溢れ出ている。
  
身体:
自分の身体が何のために存在するのか、ついに分かった。
「自分の個性」をあっちこっちへ移動させるためだ。
今も、来たるべき未来にも。
だから車みたいに、タイヤ4つとエンジンが必要なのだ。
  
子育て:
子育てはギブアンドテイクじゃない。究極の「恩送り」だ。
良い親でいれば、子どもは強くなって巣立っていけるのだから。

子ども時代の思い出から、超多忙な子育て時代をへて中年世代へ――
クィンドレンは自身の人生の出来事を振り返りつつ、
読者自身の人生を照らしている。
クィンドレンは言う。年齢を重ねると知恵がついてきて、
満足して楽しめる人生観みたいなものが分かってくるのだ、と。
率直でユーモアあふれ、心を揺さぶる本書には、するどいひらめきが満載だ。


3.感想
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子育ての記述はちょっとしかなさそうですが、
仕事と子育てその他のいろいろな壁にぶつかりつつ、
悟り感すらありそうな概要を読んで興味を持ち、取り上げてみました。
(子育ての記述は少なそうと言いましたが、
「母親業」の分野での売上ランクはトップ3に入ってるんですよね)。
私は著者のお名前を恥ずかしながら知りませんでした。
とても有名な方で『幸せへの扉 世界一小さなアドバイス 』という
訳書が出版されており、さらに小説『母の眠り』は映画化もされたようです。

上記の概要をまとめただけでも、なるほどなぁと思いました。
子育てが「恩送り」、「情けは人のためならず」……
子どもに尽くしたら子どもは大きくなってその恩を別の人に送るだろう、
そうして巡り巡って自分のところにも返ってくる、
そうやって社会はよくなっていく……という趣旨かもしれません。
原書を読んでみないとわかりませんが、
全体的に深く新しい発見がありそうです。








2012.07.03 Tuesday *** その他 / 12:36 / comments(0) / trackbacks(0)


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